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文学紹介 素話(ハメルンの笛吹)

ピックアップ2022年02月22日

乳幼児期に伝承文学に親しむことで大人になってからも読書や文学に興味が持てるように、向原保育園では幼児の課業に文学を取り入れています。乳児クラスでもわらべうたを通して様々な言葉に触れられるようにしていますが、今回は幼児クラスの文学についてご紹介をさせていただきます。幼児クラスでは絵本や紙芝居のような道具を使った読み聞かせではなく、保育者が素話で子どもたちに昔話や詩を聞かせています。では何故素話なのか?その理由の一つとして『聴く力』が付くということです。絵本のように視覚から入る情報がないため、耳からの言葉だけで物語を想像しながらイメージを広げていくことができます。お話を聞いた子どもたちは遊びの中でイメージした様子を再現したり、イメージを絵で表現したり、物語に出てきた言葉ややりとりをそれぞれ表現したりして楽しみます。次に『集中力』が育つということです。子どもたちはお話が始まると興味を持って聴こうとします。物語が展開していくうちにさらに話に引き込まれていき、ジッと耳を澄ませて聴き入るのです。そうした経験を積む中で相手の声に耳を傾ける意欲や聴く態度が自然と身についていくのです。最後に『言語力』を育てるということ。様々な言葉に触れることで物の名前を知ったり、言葉の使い方を学ぶことができます。語彙力が増えると考える力や伝える力にもつながっていくため、文学の課業は子どもの成長に大きな役割を与えます。これら踏まえたうえで今回上げた動画をぜひご覧になってみてください。